こういうことになって初めて気づく。

北海道胆振東部地震からもう、一週間以上経とうとしています。

あんな大きな揺れがあったのに、ものの数日で周りは普通の状態に戻ろうとしています。

勿論、まだ液状化が発生しているところが直っているわけでもなく、北電の電力が十分に足りているわけでもなく、街の景色はいつもより暗いです。

それでも、前に行っていたお店に行けば、食べるものがある。
お金を出せば買うことができる。
牛乳や納豆、豆腐はまだ私のタイミングでは買うことができないけれど、少しずつ復興に向かっている。

正直、あの大きな揺れのあと、一番困ったのが停電で、その後電気が復旧してからまるで地震がなかったときのような生活に戻った気がしました。
私の住んでいるところは、幸い建物の崩壊などのない地域なので、余計に。

それでも、未だに思い出します。
地震が起きたあとの真っ暗な街中。
信号すらついていない、なんの物音もしない外。
震える手で自転車の鍵を開けて、あてもなく走らせて。
コンビニが開いていることに安堵して。
真夜中の時間帯なのにごった返していて。
充電器以外に何を買えばいいかわからず、カップ麺とコーヒーを一つずつ買って。
レジで見たこともない店員さんが制服を着ずに(おそらく休日だけど出勤したのでしょう)暗い中非常灯でレジを売ってくれて。
ひとまずコーヒーを飲んで近くの別のコンビニに行って。
何重にも並ぶ列に並んで。
レジが動かず電卓で計算してくれる店員さんと話して。
ようやく明るくなって。
急いで知人に安否確認をして。
実家に戻って、みんなの無事を確認して。
食料を求めて何軒も何軒もスーパーとコンビニとドラッグストアをはしごして。
真っ暗な中で母が土鍋でご飯を炊いてくれて。
ろうそくの明かりでご飯を食べて。
21時には布団に入って。
何十年かぶりに地元の小学校(避難所)に行って。
電気がついたとき嬉しくて。


本当に、まるで昨日のことのように思い出せる。
そして、どれだけの人に救われたかわかる。
セブンイレブンの店員さん、自分たちも被災していたのに売ってくれてありがとう。
セイコーマートの店員さん、電気か通らないのに色々売ってくれてありがとう。
トライアルの店員さん、ありがとう。

その他にもいっぱいいっぱい、あのとき関わった方、すべての方にお礼を言いたいです。
商品を売ってくれてありがとう。
皆さんのおかげで、なんとか生活できています。
本当にありがとう。

私が今できることは、そこで買うこと。
さて、買い物行ってくるか。