コロナウイルスで学んでいること

今の色んな思いを書いておきたいが、なんとなく、ツイッターの短い文章では書ききれないのでブログに挙げることとする。


まず、私が初めてコロナウイルスを知ったのは1月中旬。
その頃はまだ正月気分が抜けなかったので、「ふーん」としか思っていなかった。
今思えば、その時にもっと北海道に訴えればよかったのだろう。

恐らく、「ふーん」と思ったのは私だけではなく北海道も同じで、全く気にせず海外からの旅行者を受け入れ続けた。なぜなら北海道はインバウンドで成り立っているから。
北海道に観光客が来ないとジリ貧になる。


その後、季節は飛んで3月。
相変わらずコロナはじわじわと私達の生活に入り込んで、「患者数二桁台!」と息巻いていたテレビが「三桁台!」と報道している。

私は忘れやすい性格なので、コロナがなかった頃の記憶が曖昧である。なので、毎日ニュースをみて何人患者が増えただの、何人亡くなってしまったと繰り返し繰り返し報道されるたびに、軽く麻痺していた。

そして、北海道に緊急事態宣言が出された。
北海道知事がイケメンだとか話題になっていたけれど、私は正直「なにそれ、緊急事態宣言なんて生まれて初めて聞いたけど何。怖い。」という気持ちでいっぱいだった。
見ないようにしていたコロナウイルスの脅威を現実に突きつけられた気がした。

会社ではこの宣言を受けて不要不急の外出を控えるように通達が来た。また、テレワークや時間差勤務など初めての試みが導入されまくった。

しかしながら、私はその恩恵には預かることはできていない。
ただ毎日会社に行き、帰るのみである。
ところが、どうやら北海道は先進的な所があるらしく、その宣言直後から通勤客が減った。おまけに街を歩く人の姿もなくなった。なぜだかティッシュがなくなるというデマも流れた。おまけにナプキンやトイレットペーパーも売り場から消えた。
私はその時「デマに流される人もいるんだなあ」と思った。

しかし私は気づいた。デマを嘘と気づいているのに、買わなければならない人が大勢いることを。それはご存知の通り、最初にデマを流したやつを信じたせいで大量の買い占めが起きたからである。
そしてもれなく私も紙製品を購入せざるを得なくなった。店頭にないんだもの。欲しい人がほしいときにないことが辛いことを、胆振東部地震でこの人たちは何も学ばなかったのか?あの民度はどこに行ったんだ?腹立たしかった。デマだってわかってるのに。

その際に知り合いのつてでマスクを30枚入り1000円で購入を頼んだ。私は某スーパーなら50枚入り500円で買えるのになと思いながら念の為それを買った。悲しいことに、今私のマスクの在庫はその30枚入りの10枚しかない。1枚を繰り返し使い、アルコールスプレーで消毒して使っている。

また、4月になってから続々と有名人が感染を公表した。犠牲者も出てしまった。
私の中でまだその方は生きてるので名前は出さないが、3日ほど泣き続けた。別に知り合いでも何でもないけど、心にポッカリと穴が空いた喪失感で真っ白になった。今も亡くなってしまったことは信じられないが。

この出来事によって、世間が「コロナは危ない」という認識をやっと持ってくれた。とはいえ、亡くならないと気づかなかった悔しさがめちゃくちゃある。たしかに本人も色々と夜の街に繰り出していたそうだけど、コロナウイルスさえなければそれは通常通りの生活だったのに。この時点で私はコロナウイルスが憎くて憎くて仕方なくなった。

その後、ようやく、よーーーーーやく総理が緊急事態宣言を発令する見通しなるニュースが飛び込んできた。きっと補償もあるのだろう、良かった、これでみんな大丈……………


「何言ってんだこの人」
緊急事態宣言をテレビで見た感想である。とにかく出歩くな、かからないように気をつけろ、かかってもホテル用意したからそこで待機な、である。

私はもともとこの総理にはなんの期待もしてなかったけど、流石にこの緊急事態、今やらなきゃいつやるの?支持率ほしいんでしょ?と思って少しだけ期待して見ていた。

でも、普通に働く人たちに対して補償はなかった。当たり前ですね。わかってます。自粛はしろよ、でも金は渡さないから家でじっとしてろ、なるほど。

流石にこれに対してブチ切れた人も多く、それに対してようやく一票の重みが広まったことはすごく嬉しく感じた。

同時に、他の国でできていることを何故この国ではできないんだろうと思った。美しい国ニッポン。その美しさは見せかけで、内部は腐りきってるんだなと思った。美しさを保つために犠牲が増え続けることに対して苛立ちしかない。

あと、検査数をめちゃくちゃ狭めるのも日本国らしいやり方だなと思う。この国には何もかも不信感しかない。

これから日本はどこに向かっていくんだろう。
真面目に働く人たちが報われる日が遠すぎて、見えない。

最後に。コロナウイルスが早く収束を迎えて、みんなが普通の生活を送れますように。